[原因]
関節内に、いわゆる水と言われている関節液は常にあります。
これが必要以上に溜まって腫れた状態を水が溜まっていると言います。
なぜ溜まるのか?
ひねる、打つなど関節に何らかの負荷がかかって炎症を起こした時に溜まります。
自然に無駄な水を吸収してくれる時もありますが、溜まっている状態を放っておくのは良くありません。
[状態・ 症状]
転倒して膝を打って来られた方ですが、膝蓋骨(お皿)のまわりから上が、明らかに腫れていました。
膝に水が溜まるのは、お皿のまわりから上に溜まることが多いです。
超音波画像観察装置です。黒くなっているところが水です。
一目瞭然ですね。
ここまで溜まると膝の曲げ伸ばしはできず、じっとしていても痛みます。
[アプローチ]
水の吸収を促すことと、炎症をとるために、膝を安静、固定します。
まずは包帯で固定。伸縮性のある丈夫なものを使います。頃合いを見計らってサポーターへと移行します。
これが2週間後の映像です。黒い部分がなくなり、経過良く回復しました。
ご本人も痛みがかなり引いたとのことです。
外傷は始めが肝心です。
怪我をしたら、ほったらかしにするのではなく、早目に医療機関に行って処置をしてもらうと回復も早いですよ!