コロナ禍の中で、運動会の様式も変わりましたが、
何とか中止にならずに開催されます(*^^*)
この時期、生徒たちは一生懸命練習を頑張っていますね!
しかしケガをしてしまい、来院されるお子さんが毎年何人かおられます(T_T)
その中で最近来られた「指の捻挫」の症例をご紹介します。
●指の捻挫●
【負傷原因】
走っていて転倒、手をついた際、右第2・3指を負傷する。
【部位・症状】
右第2・3指MP関節部(指の付け根の関節)
患部の腫れ・関節橈側部(親指側)の圧痛
屈曲伸展(曲げ伸ばし)で痛み
特に屈曲時(曲げた時)に痛み増強。
【所見・施術】
患部の圧痛・関節周囲の痛みなどをみて、骨折はしていないと判断。
客観的にみるため、超音波画像観察装置で確認。
画像上に異常はなく、固定を選択。
↓写真は包帯を巻く前の状態。
第2・3指を同時に固定を考えたが、第2指に痛みが出たため
第2指はフリーにして、第4指を添え木として固定。
添え木は、患部の安定性が増すのでとても重要。
【経過】
負傷後2日目、手掌に内出血痕が見られる。
↑実際にケガをしたところから重力で移動します。
びっくりしなくても大丈夫!
1週間後、痛みは軽減。
2週間、プライトン(二枚目写真)と包帯で固定をしてもらい、
その後サポーターで観察中。
【考察】
大事な試合に間に合うことと、部活の早期復帰を念頭に置き
患者様に納得してもらい、2週間以上固定。
↑組織の修復には2週間以上かかると思っておいてください。
経過も良く、今後復帰予定。
たかが捻挫と軽く考えず、早期に固定することが重要。
まずは患部をしっかり確認して、さらに画像で確認することが有効と考える。