今回は、バスケットボール部の男子中学生の症例を紹介します。
バスケットボールはボールが固く大きい上に相手選手との接触も多く、ケガの多いスポーツですが、早期の処置で早い回復が期待できます。
[原因]ボール、人との接触や転倒などで指をついたや引っ掛かった時などにおこる。一般的には突き指と言われていますね。
[状態]軽度であれば患部の腫れ、押さえたときの痛み(圧痛)、関節運動制限などが多少みられ程度ですが中等度以上になれば上記のことが顕著にみられ関節の動揺、血腫(血が混ざって腫れる)などもみられる。
[施術]今回は部活の練習中に親指を負傷した選手です。
骨、関節への痛みはありませんでしたが、母指球(親指つけねの膨らみ)が腫れて圧痛が著明だったため一応超音波で見てみました。骨、関節への異常はありませんしでたが、母指球部の損傷がみられました。
重症ではありませんが、早期復帰を目指して固定装具をつくりました。
母指球を覆うように関節とともに固定、圧迫します。
最初は包帯で再度固定!見栄えも良くします。
現在、痛み、腫れ、共に軽減して経過良好です。
突き指だと簡単に考えず、適切な医療機関に行ってください。
思わぬ骨折・軟骨や関節に大きな損傷があることも多いです。
くれぐれも、昔みたいに引っ張るのはやめてくださいね(笑)