「膝に水が溜まるというのは、どんな状態なのでしょうか?」
「病院で水を抜いてもらった方がよいのでしょうか?」
「水を抜いてもらうとくせになりますか?」
と、患者様に聞かれることがよくあります。
これらについて
症例と一緒に説明したいと思います。
【症例】 86歳 女性
細身で筋力が弱く、膝に軽度の変形がみられる。
普段から筋力を落とさないように歩いている。
●負傷原因
近所を散歩中に右膝をひねり負傷。
●症状
歩行時、屈曲時に痛みが増加。
膝蓋骨(膝のお皿)の上下に水腫を確認。
膝関節は、袋で覆われており元々正常な量の関節液が溜まっています。
関節に何らかの刺激が加わり炎症を起こすと
滑膜の毛細血管の浸透性が高まり関節液が増加します。
これが「水が溜まる」という状態です。
●所見
見た目に腫れがありエコーにて確認。
健側(痛くない方)と比較して明らかに貯留物を認める。
(関節液が多い場合は、医療機関へのご紹介を考えます。)
↑写真右の黒い部分が水腫。広い範囲でみられます。
写真左が健側。
●処置
年齢から関節軟骨が弱っているのが原因で滑膜を刺激していると考え、
干渉波治療器、超音波治療器での施術後
弾包固定し安静を保ってもらう。
まだ炎症が治まらない場合は再度関節液が増加します。
これが「くせになる」と言われる理由です。
しっかりと処置をして滑膜の炎症を抑えてあげると
再度水が溜まりにくくなります。
●経過
3日間の固定安静後、明らかに水腫が軽減。
このまま固定安静を継続いてもらう。
↑写真右の黒い部分が減っています。写真左が健側。
●考察
発症後すぐに固定安静をはかったことで、良い経過になったと思われる。
ご家族に説明し、理解していただいたことも重要だったと感じた。
また、水が溜まったまま放置することで、
筋肉を動かす神経の反応が抑制され
太ももの筋力が低下します。
この患者様のように高齢者の方は筋力が落ちているので
早めの処置をおすすめします。
関節液が吸収する力
炎症を抑える力
これはこの方の「自然治癒力」です。
年齢に関係なく、力は備わっていて
それを最大限に引き出すことが大切です。
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